アウトソーシングの現状 最終回
〜 アウトソーシング・マネジメント 〜
実際にアウトソーシングを導入したあと、アウトソーサーのマネジメントをどのようにしたら良いのだろうか。どのような関係を保てば、アウトソーサーがさらに専門性を発揮して、委託業務の改善改革を遂行していくこととなるのであろうか。
「アウトソーシングの現状 6回シリーズ」の最終回として、アウトソーシング・マネジメントを取り上げることとする。
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委託先企業の厳正な評価
「専門性の積極活用」を目的として、委託業務の改善・改革、さらには、新たな価値の創造を目指すのであれば、自社内で業務を行うのと同様に、委託先の評価も厳しく行うべきである。課題の発見と解決策、新サービス開発の提案など、合目的な効果が達成されているか、具体的に評価する。
委託先企業の積極的な評価
委託費用を全て固定と捉えるのではなく、ある程度、成功報酬を導入すると良い。委託先の「専門性を積極的に活用」してもらうことにより、改善・改革、新たな価値の創造が達成されたならば、委託側も積極的に評価をすべきであり、これにより、単なる外注ではない、パートナーシップが構築される。
適度な緊張感
上記2つのマネジメントによる、厳正で、かつ積極的な評価方法により、委託側と委託先間でつねに適度な緊張感を保つことができる。委託先の中には、慣れてくるとマンネリ化に陥る場合や、契約内容と異なる業務処理をする場合がないとはいえない。委託先の「プロ意識」を鼓舞する上でも適度な緊張感が必要となる。
人材の育成
適度な緊張感を醸成するには、それ相応の人材が必要となる。当該業務につき不案内な素人では、厳正な評価も積極的な評価も不可能である。処理の手法については、委託先企業のほうが専門家であり、同等の知識は必要ない。むしろ、当該業務の目的やあるべき姿、今後の方向性を十分認識できる人材が必要とされる。
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