「管理」で捉える総務業務 第13回
〜 総務業務に共通する考え方の検討 〜
今回は、交通事故対策に関する管理について整理してみる。
同一企業内で生じる車両事故について、その発生曜日や時間帯、事故原因を詳しく分析していくと、ある傾向が見えてくる
ものである。目標の締め日に事故が発生する確率が高い場合、昼食後の時間帯によく発生する場合など、その傾向をみつけ
るべきである。そして、見つける場合には、正確な、同一項目による事故報告書による「記録管理」が必要となる。
保険会社に報告するために必要な書類により、ある程度の項目は把握できる。その積み重ねにより、ある程度傾向が掴めて
きたら、その傾向をあぶりだすような質問を報告書に掲載し、さらに細かく分析ができるようにすべきである。
その分析結果から読み取れる、事故が起こりやすい日時や時間、特異な使用方法などをベースとして、車両の「使用管理」を
行い、事故の可能性の高い使用実態が見られる場合には、社内の事故例をもとにして、警笛を鳴らしていく。
一般的な事故例よりも、同一社内における事故例のほうが、はるかに身近に感じられ、そして、社内の事故の傾向と合わせて
広報していけば、単純に交通ビデオをみるよりも、交通事故対策を自分のこととして感じ、安全運転をしていくことになる。
ヒューマンエラーによる交通事故は、完璧に防ぐことは困難であるが、マシーントラブルによる交通事故は、機械の整備をすること によりほぼ防ぐことが出来る。日々、営業活動に車両を使用している場合は、定期点検の時期がきたとしても、営業活動に支障がで るという理由から、定期点検が疎かになってしまう。しかし、車両の故障、それも、整備しておけば防ぐことのできる故障により、 事故が発生した場合、その管理部署である総務部の責任は甚大である。やれることはやり尽くす。リスク管理の基本である。 交通事故対策だけでなく、機械を使用することで発生する事故については、最低限、機械整備により防げる事故は、完全に防げるよ うに、その実施をすることが大事である。
次回は、ファイリングについて「管理」というキーワードでそのポイントを整理してみる。
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