アウトソーシングの現状 第３回
〜 アウトソーシングがしやすい業務 〜
実際に導入している総務関係業務には何があるのか。そしてその結果、どのような形態の業務なら、導入がしやすいのか。
過去実施したアンケート調査からみてみることとする。
「現在アウトソーシングしている業務」
出典：『月刊総務』1999年12月号（複数回答：％）
実際にアウトソーシングしている業務は、「受付」業務の31.4%を最大に、「社用車管理」「給与計算」「オフィス管理」「不動産管理」がトップ５を形成している。
■「アウトソーシングをしやすい業務とすべき業務」 『月刊総務』1999年7月号特集
『会社を強くするアウトソーシングの進め方』長尾一洋著より
| ・定型反復型の業務 | 経理事務、受付、総務事務、倉庫作業などマニュアル化しやすい業務 |
| ・繁閑のはげしい業務 | 経理事務や棚卸業務など、定期的にピークを迎える業務 |
| ・２４時間対応業務 | 24時間営業の店舗業務、海外との時差を超えた連絡業務、顧客相談窓口業務 |
| ・社内秘情報を扱う業務 | 給与や人事考課などの人事情報、役員報酬や交際費などの経理情報処理業務 |
| ・専門知識や資格が不可欠な業務 | 人材教育などの専門性、法務、税務、特許関係の資格が必要な業務 |
| ・人材の育成に時間がかかる業務 | ﾊﾟｿｺﾝｲﾝｽﾄﾗｸﾀｰなど、自社に必要であるが育成に時間がかかる業務 |
| ・多大な設備投資が必要な業務 | 情報システム部門、保養所など福利厚生施設の運営業務 |
| ・技術進歩・規格変更の激しい業務 | 情報システム部門など最先端のスキルが必要な業務 |
| ・給与水準に差をつけたい部門 | 給与体系が異なる一般部門と現業部門、医療機関のようにさまざまなスキルが同居する職場など |
| ・創造的な、個人のセンスに左右される業務 | 企画・広報、商品開発、システム設計など個人のセンスが活かされるため、人材の育成がむずかしい業務 |
以 上
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